Parfait amour 

 

ゆっくりと ゆっくりと 日常に侵されてゆく

呼吸が出来ない

こっそりと こっそりと 感情に蓋をしている

誰も知らない

 

遠い街の人へ 顔の無い誰かへ

声にならぬ声は、届くの?

 

届くのだろうか

世界を揺らしたい

あなたに、あなたに

響かなければ 意味なんてないのに

 

死ねない理由や 出来ない相談は

ただ、ふえてゆくのに

何時まで経っても 何処まで歩いても

生きる理由だけが

 

わからない

 

見つけられない

 

世界を揺らしても

あなたに、あなたに

触れられないのなら 意味がない

 

青い、紫色をした月だけが 明日を 見下ろす

 

written in 2013.06